米Marriott Internationalは,400カ所の同社系列ホテルに高速無線インターネットを導入する計画を米国時間12月18日,明らかにした。

 対象となるホテルは,米国,英国,ドイツの「Marriott」「Renaissance」「Courtyard」「Residence Inn」「TownePlace Suites」「Fairfield Inn」「SpringHill Suites hotels」。Marriott社の推奨高速インターネット接続プロバイダである米STSNが協力する。ホテルのロビーや会議室といった公共スペースで高速無線サービスを提供する。なお,客室にはすでに高速インターネット接続を装備している。

 高速無線インターネット接続サービスの提供では,24時間体制の無料顧客アシスタント通話を用意する。サービス利用料は現在検討中である。

 Marriott社とSTSN社は,「San Francisco Marriott」「San Francisco Airport Marriott」「Irvine Marriott」「Salt Lake City Marriott Downtown」「Residence Inn Salt Lake City Cottonwood」で7カ月にわたってトライアルを実施していたという。

 「多数の宿泊客が無線インターネット接続に関心を寄せている。会議中に無線インターネット接続できる環境を出張のビジネスマンやカンファレンス参加者に提供することは,大きな強みとなる」(Marriott社技術事業開発担当バイス・プレジデントのLou Paladeau氏)

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